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【ワンオク オンラインライブレポート】ONE OK ROCK 2020FIELD OF WONDER at Stadium Live Streaming

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2020年10月11日(日)、ONE OK ROCK 史上初となる無観客オンラインライブ、ONE OK ROCK 2020FIELD OF WONDER at Stadium Live Streaming」が開催された。

これまでのライブでは見られなかった自身の曲のマッシュアップや、無観客でしか実現できない壮大な演出、豪華なゲストなど、工夫に富んだ100分余りの濃密な時間。

この記事では、彼らの新たな挑戦となった「FIELD OF WONDER」オンラインライブのセットリストからライブの流れ、Takaやメンバーの印象深かったMCなどをリアルにお伝えする。

 

 

感動のセットリスト

まずは、今回のオンラインライブ(ONE OK ROCK 2020FIELD OF WONDER at Stadium Live Streaming)のセットリストを振り返る。

 

●オープニング映像
完全在宅Dreamer

01. The Biginning
02. Taking off

-どうもこんばんはONE OK ROCKでぇぇす!-

03. Change

-MC-

●メドレー

04. I was King
05. 未完成交響曲
06.キミシダイ列車
07. One Way Ticket(ミックス)
08. Clock Strikes(ミックス)
09. The Last Time
10. Start Again

-インタビュー映像-

11. 欲望に満ちた青年団
※アコースティック Ver.

-宮本笑里さん バイオリン-

12. Chaosmyth
※Taka・Toru宮本笑里

13. Wherever you are
14. Re:project「もう一度」
※Taka・三浦大知・KENTA(WANIMA)・阿部真央清水翔太絢香・Aimer・Gakushi(キーボード)

15. 新曲「WONDER」
16. Stand Out Fit In
17. We are
18. Wasted Nights

 

 OPからエンディングまで流れを一気見!! 

ここからは、オープニングからエンディングまでの珠玉の100分余りを一気に振り返る。

 

完全在宅Dreamer!おや...?

ストリーミングが開始され、定刻の17:00を過ぎたあたりで、OORerでは既にお馴染みの「完全在宅Dreamer」のMVが流れ始める。

 

しかし、通常の完全在宅Dreamerではない。途中からメンバー達が楽器で壁をぶち破り始め、MV収録中のセットからTakaが飛び出して駆け出し始める。

そして、オープニング映像へ。

オープニング映像からの素晴らしい流れ

オープニング映像では、過去にONE OK ROCKが行ってきたライブの名場面が映し出される。そして、Takaが駆け出す姿。そして、今回のオンラインライブの会場となるZOZOマリンスタジアム(千葉県 千葉市)の誰も居ない客席から、Takaが複雑な表情で会場を眺める姿が映し出される。

 Taka「心のなかでムズムズしているものは、やがて、色々なネガティブな気持ちに変わります。そうなる前に、どうか皆さん、自分のやりたいこと、自分のやってみたいこと、始めてみてください。」

 過去のライブでの名MCが流れつつ、ZOZOマリンスタジアムの中へ全力疾走で向かうTakaの姿が映し出される。

 「誰しも一人ひとりの心のなかに、そういった感情、あるはずです。もし無いなら!そこからはじめてください。」

 ここで、手の甲に英文が書かれたシーンが流れる。書かれていたメッセージは、「Close your eyes and remember it」"目を閉じて、そして、忘れないで(思い出して)"

 「そして、改めて言わしてもらいます。俺らは、お前らが大好きなバンド、ONE OK ROCKだ!!」Takaがこの名言を放った瞬間、映像はLIVEへ切り替わった...。

01.楽器隊の演奏からの「The Beginning」まさしく始まり。

ライブの一曲目を飾ったのは、映画「るろうに剣心」のエンディングとして起用され大きな話題となっった、彼らの代表曲の1つ「The Beginning」だ。

文字通り「ライブの始まり」だが、それと同時に「無観客でオンラインライブ」という、彼らに取っての新たな挑戦の始まりを告げるようだ。

「The Beginning」はライブの定番曲だが、このキラーチューンを一曲目に起用することは珍しい。万が一会場が観客で埋まっていたなら、一曲目から失神ノックダウンされる観客がいてもおかしくないくらいの盛り上がりだっただろう。

02.さあ、離陸しようか「Taking off」

一曲目が終わると間髪入れずにドラムが音を繋ぎ、「Taking off」が始まる。

Now it’s an endless night
終わりなき夜を進んでる

Where is it gonna take us?
僕らはどこへ向かってるんだろう

We’re taking off together
一緒に飛び立つんだ

‘Cause I’m never gonna let it go
このままで終わらせないから

コロナの流行で塞ぎ込みたくなるようなニュースを沢山目にする中、このタイミングで「Taking off」を聞くと様々なメッセージ性が生まれてくると思うのは考えすぎだろうか。

挨拶-どうもこんばんはONE OK ROCKでぇぇす!

次の曲「Change」を連想させるイントロが流れつつ、Takaが言い放った。

「どうもこんばんはONE OK ROCKでぇぇす!!」彼らのライブではおなじみとなっている挨拶だ。 

Taka「待ちに待った今日この日、画面の向こう側の皆さんいかがお過ごしですか!特別なこのライブ、僕たちの怒りも、イライラも、喜びも全部ぶちのめして帰したいと思います。それではONE OK ROCKオンラインライブ、始めようか!!」

03.「Change」でノリノリ、ダンスグループ「Plan Chime」も

「Change」が始まると、ここまでの流れから一転明るい雰囲気が会場に広がる。

サビではダンスグループ「Plan Chime(プランチャイム)」のメンバーが登場し、ノリノリのダンスと共に会場を踊り歩く姿が映し出される。

キレキレでノリの良いダンスに囲まれて、Takaも非常に楽しそうにChangeを熱唱。曲が終わると、しばしの沈黙の後、MCへと繋がっていく。

MC-「改めまして、こんばんは、ONE OK ROCKでぇす!」

改めてTakaの挨拶が入り、このライブで初めてのMCが入る。彼らのバンド生活で初めてとなるオンラインライブに対する熱い決意を顕にする。また、ここで初めてTaka意外のメンバーの声が聞けることに。[全文書き起こし]

Taka「改めまして、こんばんは、ONE OK ROCKでぇす! 皆さん、この期間、何をしてましたか?わたくしたちは、途方に暮れる日もあれば、前をむこうと一気団結して突き進む日もあり、いろんな日を交えて、今日この日を迎えることができてほっとしております。」

「こんなライブ、バンド生活15年やってきて初めてです。でも、俺らにできること、この画面を通して、しっかりと伝えて今日は帰っていきたいと思います。」

「この画面越しから、皆さんたちが、しっかりと僕の、そして僕らの気持ちをキャッチできるように、精一杯頑張ります今日は最後までよろしくお願いします!!」

 
 
 
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As promised!! More insight into the planning for “Field of Wonder” 2020. Preview Trailer #2 https://youtu.be/I2YP2GNXyXg #FIELDOFWONDER #ONEOKROCK

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Ryota「楽しんでますかぁーー? めちゃくちゃ楽しいです!!」「いやねー、久々のライブ、すげえ興奮してます。今日はとことん、最後まで楽しんで、お互い最高の日にしましょう最後まで宜しく!!!

Tomoya「画面越しのみなさーーん 元気かーーーー!!」「こんなに楽しいと思わへんかった、ほんまに見てくれてるみんな、ありがとーー!!」「まだまだライブ続くけと、僕ら最後まで思いっきり楽しんで、みんなと楽しい時間共有できたらいいなと思うんで、最後まで、よろしくお願いしまぁーーーす!!」

Toru「調子どおなんですか皆さん!元気してますか?僕は復活しましたよお陰様で。ちょっと...(笑)...え?みんな元気なん?声聞かしてよもうちょい。...元気ですか?元気ですか!!」「こちらはシーンとしておりますね、見事に...ほんとにね、寂しいんですけども、でもこういう機会も無いし、今日という日、この時間、最後まで、楽しんで帰りたいと思います。みなさん最後まで宜しく!!」

Taka「ONE OK ROCKがやったこと無いことやってきたこと全部まとめてお前らにぶつけてやっからよ!そのお前らがいる特等席から!しっかりとお前らの声届くくらいぶちまけてくれよろしく頼むぞーー!?」

 その後、Tomoyaの強烈なバスドラムとスネアが鳴り響く。聞き慣れたリズム、そう、「I Was King」だ。

04.「I Was King」ここから怒涛のメドレーが幕を開ける

さあ、ここからが本番だと言わんばかりに力強いドラムが響き渡り、「I Was King」が始まる。4曲目にあたる「I was King」から、10曲目にあたる「Start Again」までの7曲は、ノンストップの最強メドレー。 ところどころ複数の曲がミックスされて1つになる「マッシュアップ」が見られた。

 

これは、これまでのライブでは一度も見られなかった構成だ。気付かないうちに次の曲に変わっていたり、最高のタイミングで次の曲に切り替わったりと、往年のOORerであれば「おお!」「おおお!」と声を出して唸ってしまうような怒涛の7曲だ。

04.「I Was King」

いきなりサビ前から始まる、ワクワクするショートVer.が終わると間髪入れずに「未完成交響曲」のイントロが始まる!

05. 未完成交響曲

勢いのあるこの曲で、どんどんボルテージが上がっていく!途中の歌詞でTakaの感情の籠もった「We are alive, we are alive「お前らの人生だろ!!」には、画面越しのファンたちは震えたのではないだろうか。

曲が終わると楽器隊が曲と曲を繋ぎ、「キミシダイ列車」へ。

06.キミシダイ列車

ファンから長年愛され、ライブでも定番曲となっているこの曲。

安定感のある声でTakaが歌い上げる。(ショートVer.)無音を全く産まず、完璧な流れで「One Way Ticket」と「Clock Strikes」のマッシュアップ(ミックス)へ繋がっていく。

07. One Way Ticket(ミックス)

イントロは「Clock Strikesかな?」と思いきや、歌い始めたのはOne Way Ticket。2コーラスが終わり、ラスサビが来るかと思えば...

08. Clock Strikes(ミックス)

One Way Ticketのラスサビが来るかと思えば、Takaが歌い出したのは「Clock Strikes」。一瞬何が起こったのか理解できないでいたが、理解した瞬間に鳥肌が立ったファンも多いのではないだろうか。

 

2つの曲が完全に一体となった、見事なパフォーマンスだった。

09. The Last Time

「One Way Ticket」と「Clock Strikes」のマッシュアップ(ミックス)そのまま「The Last Time」へ。Takaのしっとりと力強い声も勿論だが、複数の曲を完全にシームレスに繋げ、完璧に演奏する楽器隊にも脱帽しなくてはならない。

今回、とてつもない量の練習を積み重ねてライブに望んでいる、彼らの見えない努力が見える瞬間だ。この曲が終わると、一瞬TakaのMCが入る。

 

Taka「まだまだ行けるよな...まだお前らの声こっち届いてきてないんだよどうなんだよお前ら!! まだまだ行こうぜーーーー?」

 

そしてメドレーの最後を飾るのは、お待ちかね「Start Again」だ。

10. Start Again

これまでにもライブで何度か聞いてきた「Start Agan」だが、今回のオンラインライブでも最高にエモーショナルだ。画面越しの私達に心で殴りつけるかのような、感情的なパフォーマンスだった。

本来であれば観客が声を出して応じるシンガロングの部分で、TakaがToruRyotaの方に腕を回しながら「Woh  Woh oh oh woh oh」と叫ぶシーンがとても印象深い。彼らの「全身全霊」のパフォーマンスを目にしながら、7曲に渡るメドレーが幕を閉じる。

インタビュー映像-オンラインライブへの思い 

ここで、録画されたインタビュー映像が流れ始める。各メンバーが、このオンラインライブへ望むにあたっての心情を語った。

これまでLIVEを中心に活動を広げてきたONE OK ROCK。彼らのバンド人生の軸であるLIVEができなくなってしまった状況で、改めてライブが彼らを成長させてきたことに気づくことがあったようだ。

インタビュー中にTakaが「これまでに一度だけライブを取り上げられた瞬間があった」と言っていたが、これは恐らく旧メンバーのAlex(アレク)の不祥事により当時発売予定だったシングルの発売中止や、バンドとして活動停止となった瞬間があったことを言っているのだと思われる。

彼らは、オンラインライブを単純に「1つの挑戦」として捉えているようだ。Taka「これまでお客さんがいたら出来なかったことが半分くらいあるんじゃないかな」「挑戦するという意味ではいつも通り」「今回も無観客で『挑戦させてもらいます』っていう感じかな」 

これまで彼らを大きく成長させてきた「ライブ」。今回の無観客ライブでも、まずは変わらず自分が楽しんで、無観客でしかできないこと、ONE OK ROCKでしかできないこと、全てを詰めこんで全力で挑戦するという彼らの思いが伝わってきた。

Taka「ちゃんと前を向いて生きて欲しい。」

コロナ渦中で芸能界でも悲しいニュースが相次いだ時期があった。Takaの旧友である三浦春馬さんの訃報も、そのうちの1つだ。

ネガティブな感情が蔓延するこの社会で、これまでも彼らが一貫して発信してきたメッセージ「前を向いて生きていって下さい」を画面越しで伝える、という強い思いを。

11.アコースティックVer.「欲望に満ちた青年団

ONE OK ROCKのメジャーデビューアルバムである「ゼイタクビョウ」が発売されたのは2007年11月21日。実に13年の歳月が経った今でもライブで演奏されている唯一の曲が「欲望に満ちた青年団」だ。

アコースティックVerのライブ演奏は初めてではないが、今回のライブでは「大人になったONE OK ROCKが歌う」ような、しっとりと歌い上げた「欲望に満ちた青年団」だった。

宮本笑里さんのヴァイオリン

ここで、ヴァイオリニストの宮本笑里(みやもとえみり)さんの演奏が入る。

宮本笑里さんは、生後すぐにドイツに渡り、帰国後の7歳でヴァイオリンを始め、14歳でドイツの学生音楽コンクールデュッセルドルフで第1位入賞。その後も名だたるプロジェクトへ参加しており、オリジナル楽曲のリリースなども行っている天才肌のヴァイオリニストだ。

また、彼女はオーボエ奏者、後に指揮者として活動した宮本文昭の二女であり、「2世」という点でTakaと共通する何かを感じさせる。

今回のオンラインライブ「FIELD OF WONDER at Stadium Live Streaming」の中でもその実力を存分に見せており、艷やかなヴァイオリン演奏を聞くことができた。

ヴァイオリンの演奏がフッ、と終わると、Takaが歌い始める。「相変わらず... ...」そう、C.h.a.o.s.m.y.t.h. (カオスミス)だ。

12.ヴァイオリンが天に鳴り響く「C.h.a.o.s.m.y.t.h. 」

Toruのギター、宮本笑里さんのヴァイオリンにTakaの感情的なヴォーカルが乗り、3つの音色はZOZOマリンスタジアム上空の天に広く響き渡っているようだった。

C.h.a.o.s.m.y.t.h.」という楽曲名は、Takaのかつてよりの親友の名前のイニシャルを取って付けられたと言われている。そして、最後の一文字「h」はHaruma Miura(三浦春馬)さんとだと言われている。

 

「C.h.a.o.s.m.y.t.h.」を歌い終わって天を見上げるTaka。その後映し出された英語のテロップには、こう書かれていた。「"C.h.a.o.s.m.y.t.h." performed in memory of Haruma Miura」

13.地球上の皆に向けて歌う「Wherever you are」

2020年、新型コロナウイルスの流行により世界中のアーティストと同様にライブの機会を取り上げられたONE OK ROCK

自粛中の彼らは、きっと様々な葛藤を抱えながら過ごしていたのだろう。友人の訃報も含め、沢山の涙を目の当たりにする中で「愛の大切さ」を改めて感じたというTakaがこの次に歌うのが、「Wherever you are」だ。

彼らの代表曲であり、長年愛されるこのバラード曲。本来は恋人に向けて歌うこの曲だが、今回は「地球上の全ての人に愛を届ける」ように感情を込めて歌いきった。

-MINI MC-楽屋ノリが楽しい

ここからMINI MCに入る。Takaが1人で喋り始めるも、なかなか会話に参加してこないRyota,Tomoya,Toruに思わずツッコミを入れるTaka。「もっと会話に参加してこいよ」というTakaに対して「せやね」「せやね」と相づちを打つRyota。そこに「せやねじゃねえよ(笑)」とTakaが突っ込む掛け合いが面白く、印象的だった。

iPadを使ってライブの映像やコメントを見るも、メンバーらは楽屋ノリのように小声で話しているため、こちらには内容が全く聞こえない(笑)この雑さがまたほっこりする1場面だ。

14.自粛中に生まれた Re:project「もう一度」

MCもいいところに、次の曲のイントロが始まり、紹介が始まる。ライブも終盤に差し掛かったこのタイミングで演奏されたのは、この自粛中にTakaと清水翔太が中心となって発足した「Re:project」の楽曲「もう一度」だ。

Takaに加え、三浦大知・KENTA(WANIMA)・阿部真央清水翔太絢香・Aimerの豪華なゲストが実際に登場し、“もう一度手を取り合って、みんなで未来を向いて歩いて行こう”というメッセージを込めて熱唱した。

本来のRe:projectのもう1人のメンバーである「Nissy (西島隆弘)」が不参加だったのが残念だが、また今度全員が揃ってステージで歌うことを期待したい。なお、キーボードは、沢山のアーティストのライブサポートを行っているGakushiさんが担当。

15.思わずステップを踏みたくなる新曲「Wonder」

ここで新曲「Wonder」を初披露した。このオンラインライブの名前にも冠されたこの楽曲は、独特な期待感を生むイントロから始まり、コーラスが始まると小気味よいメロディーに変わる。サビでは思わずステップを踏みたくなるリズムが特徴的だ。これまでのワンオクからまた一回り成長したような新鮮な「音作り」を感じる。

基本的に明るくも力強く、バンドとしての自信にみなぎるエネルギッシュな音と歌詞だ。海外への挑戦を続ける彼らに対する様々な意見があるが、「それらの意見を一蹴して、これからも挑戦し続ける」という彼らの意思をひしひしと感じた。

16.クライマックスへと繋がる「Stand Out Fit In」

新曲が終わるとすぐに聞こえてくる"あの"イントロ。「Stand Out Fit In=はみ出して、なじめ」このメッセージは、コロナ渦中の今聞くと、これまで以上に複雑なメッセージのように感じる。

Takaの歌い方も、心なしかこれまでのライブとは少し異なった。よりしっとりと歌い上げ、強い感情と祈りが込められているように感じた。

17.ラスト2曲「We are」

Taka「またきっと、またきっと会えるよね。俺はそう信じてます。その日が来るのを、俺は待ってる。ずっと。だから、ここからは気持ちで行かさせてください」

 

これまでONE OK ROCKが一貫して放ってきたメッセージ、「どうか諦めずに、前を向いて頑張ってください」というメッセージが特に強く込められた楽曲、「We are」を熱唱。

オンラインライブでは、実際のライブ以上にメンバーの表情をしっかりと確認できるという利点も相まって、彼らの感情が痛いほど伝わってくる。それ以上に、今回の彼らがこのライブにかける思いの強さだ。

 

Taka「夢や希望なんてあったもんじゃねえよなって思った瞬間もあったよこの期間に。でもな、俺らが前向いてる限り、それは絶対無くなんないから。間違いなく、人に与える影響や、試練や、そして時代の変わり目がこんなんでいいはず絶対に無えけどよ、頼むから、頼むから生きてくれよ、絶対に。いろんな事経験して、誰かにちゃんと『愛してる』って伝えてやってくれよ、頼むぞいいかお前ら!!」

「We are」を歌いきり、荒げるTakaの吐息がマイクから伝わってくる。GAKUSHIさんのピアノが静かに鳴り始め、いよいよ最後の曲へ繋がる。

18.完璧すぎる最後「Wasted Nights」

このライブレポートもいよいよ最後となる。GAKUSHIさんのキーボードに、ONE OK ROCKの楽器隊が次第に重なり、そして宮本笑里さんのヴァイオリンが重なり。

「僕らは不死鳥のように生きよう」「もう一夜たりとも無駄にしたくないんだ」このような前向きなメッセージが込められた「Wasted Nights」は、まさしくこのオンラインライブを完璧に締めくくった。

Taka「この距離は必ず縮まります、いつの日か。」

ラストサビの前でTakaが放ったこのメッセージに、画面越しから彼らを見守るどれだけの数のOORerが心を打たれただろう。

曲の最後と同時に、会場上空に花火が上がる。上空から会場を見下ろす映像を最後に画面は暗転し、クレジットが流れはじめた...

 

さあ、ここからリスタートだ、先に進もう、もっと先に。
困難に直面し、受け入れ、乗り越え、前を向いて、力強く生きよう。

オープニングから、映像が途切れる最後の数秒まで、彼らのこの一貫したメッセージがバチバチに組み込まれた、本当に濃い100分間だった。

このオンラインライブの映像化が待たれるのはもちろんのこと、ONE OK ROCKの最新アルバムは、『Eye of the Storm』(アイ・オブ・ザ・ストーム)が2019年2月13日に発売されてから更新されていない。そちらも期待感が高まる。

今後の彼らの動向にも益々注目していきたい。

 

 

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