自転車屋に持ち込まなくても大丈夫!SPD-SLペダルのオーバーホール・玉当たり調整
移転しました。
メンテしてますか?SPD-SLペダル
このページを見ると…自分でメンテができるようになる!
SPD-SLはシマノがリリースしているロードバイク用ビンディングペダル規格です。
以前はマウンテンバイク用のSPDペダルを使用していたのですが、SPD-SLを使うことでライドが本当に楽になりました。ペダルが走行に与える影響が結構大きいことを知りました。
最近ペダルの動きがシブい...もしくは動きが軽すぎる...
実際SPD-SLペダルを半年くらい使っていると、だんだんとベアリングの動きが渋くなったり、ゴリゴリしたり、逆に内部のグリースが溶け出して動きが軽くなりすぎてシャリシャリすることがあります。
動きに異常があるまま使い続けると、ベアリングを痛める可能性が高いです。
このような場合は、分解してオーバーホールをする必要があります。
オーバーホールなんて難しいんでしょ…?
いいえ。実はよくある汎用工具だけで簡単に行えます。
プロショップに頼むことも否定はしませんが、初心者でもこのブログを見ればできるように解説していますので、この機会にセルフメンテができるようになっちゃいましょう。
SPD-SLオーバーホール
❶準備編
❷分解・清掃編
❸調整・組み立て編
の三本柱でお送りしていきます。
❶SPD-SLオーバーホール(準備編)
まずは手順を確認しておきましょう!
オーバーホール大まかな手順
1 | クランクからペダルを外す |
---|---|
2 | ペダルから回転軸を外す |
3 | 回転軸からベアリングを外す |
4 | ベアリングの清掃とグリスアップ |
5 | 組み直して元に戻す |
大まかな手順は以上の通りです。SHIMANO SPD-SLに対応したペダルは、多少違いがあるものの、基本的には同じ手順で行えます。今回は所有しているPD-5800を使って解説をしていきます。
オーバホールに必要な工具(等)
① | グリース(AZセラミックグリス) |
---|---|
② | 7mmレンチ |
③ | 17mmレンチ |
④ | 10mmレンチ |
⑤ | 8mm六角レンチ |
⑥ | ウエス(グリース拭き取り用) |
※2番のレンチは、同じ7mmであれば先端が解放されたスパナタイプでも可能です。
※今回はAZのセラミックグリスを使用します。定番のデュラグリス より耐水性・耐久性では劣るものの、摩擦抵抗が大変低く滑らかな潤滑ができるため、定期的なオーバーホールを前提とする場合は有効だと考えます。
AZ(エーゼット) BGR-004 自転車用 セラミックグリス ボロンナイトライド配合 40g 自転車グリース ジャバラグリス BG081
- 出版社/メーカー: AZ(エーゼット)
- メディア: スポーツ用品
- この商品を含むブログを見る
❷SPD-SLオーバーホール(分解・清掃編)
実際に分解していきます!
ペダルの軸を外す
左右で回す方向が逆になります!
このように外れます。外した軸部分をさらに分解していきます。
ベアリング部分を分解する
軸の中に入っているベアリングボールを取り出していきます。
軸の反対側に8mm六角レンチを差し込み、ナット①を7mmレンチで回して外します。右ペダル側は反時計回り、左側は時計回りで緩みます。
ナット1が外れたらナット②を外します。
するとベアリングが外せるようになります。
ベアリングボールを外す
ベアリングボールは12個×2で 24個です。失くしやすいので慎重に取り外します。
古いグリースを取り除きます。今回は使いませんでしたが、グリースがしつこい時はパーツクリーナーを吹き付けても問題ありません。
❸SPD-SLオーバーホール(調整・組み立て編)
難しくありません。元どおり組み立てていきます!
グリースを詰め直す
拭き取った古いグリースの代わりに新しいグリースを詰めます。まず初めに画像のような黒いパーツにグリースを詰めセットします。
次に、銀色の筒のようなパーツの中にグリスを詰めてセットします。
ベアリングボールを元に戻す
ベアリングボールを一個ずつ置いていきます。なくさないように注意します。指でもなんとかなりますが心配な方はピンセットで掴んでもいいかもしれません。
並べられたら、ゆっくり押し込んでベアリングボールを挟み込みます。
ひっくり返して表側のベアリングボールを配置します。
(追伸)この写真の時点ではボールが1個机に転がっており11個でした!すみませんでした!(汗)
ボルトを締めて玉当たり調整
2つあるナットのうち大きい10mmの方を先に締めて行くのですが、この締め具合でベアリングの玉当たり調整を行います。
銀色の筒を動かしたとき、ほとんど動かない(遊びがない)かつ、ベアリングがスムーズに動くギリギリのラインが最適な調整具合です。
次に小さい方のナット(7mm)をしっかり締めて軸部分の復元が完成です。
※注意 この際玉当たり調整がずれないように、先ほどの大きい方のナットをスパナで固定しながら行ってください。
最後にペダルにセットする
ペダル内部にもグリスアップを施します。沢山詰め込む必要はありません。
最後に、組み立てた軸をペダルの踏み面に戻します。
お疲れ様でした!片足が終わりました!
もう片方も全く同じ手順です!焦らず頑張りましょう😄
(片足完成までの作業時間:約15分)
これを機にセルフメンテの楽しさに気づいていただけたら嬉しいです。
説明手順はいかがだったでしょうか。わからない・見づらい点があればコメントで教えて下さい。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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PROFILE
Career Job history
2013年4月 | 東金高等学校普通科へ入学、文系科目に加え3年間美術を修学 |
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2016年4月 | 千葉工業大学創造工学部デザイン科学科へ進学 |
2017年10月 |
Webコーディングスキルを独学で学び始める(進行形) |
2018年2月 | 学内の展覧会へ作品を出品し特別賞を受賞 |
2018年4月 | 自身初のブログ「しょーブロ」を開設 |